目盛りメモリーズ(旧One Click Say Yeah 2020)

音楽、映画、その他日常の生活からはみ出たもの、または日常そのもの

Ambient Music考察その1 _MUSIC MAGAZINE7月号

MUSIC MAGAZINE7月号はアンビエント特集、表紙はコーネリアス

コーネリアスについては、6月に突然アルバムをリリースしたと思ったらインストを中心とした過去の楽曲を再構築したアルバムとのこと。ambient特集という括りからもわかるように、確かに醸し出すサウンドはこれまで以上にアンビエント。しかし近年の音楽的アプローチからしてもそれほど違和感なく聞ける良盤です。

 

ambientというジャンルについては思うところがあって、ここにこうして書いているけれど、体系的にちゃんと行儀よく聴いてきたわけではないので今回の小山田圭吾のインタビュー内でも細野晴臣の1985年にリリースされた「コインシデンタル・ミュージック」や、KLFの「CHILL OUT」など、おおこんなものが存在してたのか、と再学習するような喜びがあった。

ちなみに、ambient特集の中で、Frank Oceanを紹介する辺りはなるほど!と膝を連打。自分が好むサウンドというのが、無意識的にせよ繋がっていることを実感。

 

いわゆるambientと形容される音楽を、ちゃんと買って聴くようになったのはカセットテープを購入し始めた2018年頃からで、例えば中目黒WALTZに行ってカセットテープを数本買うときに、BEAT TAPEものと合わせて1コーナーにあるエレクトロ関連やBEATのない、または極めて要素の薄い作品(すなわちambient的な)カセットを購入する、みたいな形で次第に触れる機会が増えていった記憶。
さらに、小山田圭吾もインタビュー内で語っていた通り、世の中的にもambientというのがこれまで以上に身近なものになったのが、コロナ禍の影響だったという考察は納得できる。実際に自分も2020年〜2021年頃はそんなのばかり聴いていた気がする。(仕事で心が荒んでいたというもの大きな要因だったと思うが、、、)

 

ロック・オルタナ系でもその傾向はあったと思っていて、例えば2020年のAdrianne Lenkerの「SONGS AND INSTRUMENTALS」は2枚目が完全インストで、フィールドレコーディングの質感も相まってかなりambient的要素の強い作品に感じました。

以降も定期的にWALTZや、最近は(MUSIC MAGAIZINE内でもオーナーのインタビューが掲載されていた)三軒茶屋のKankyo Recordsのオンラインを使って、そういった作品を購入したりしている。

 

購入したカセットの中にはとても素晴らしく作品がいくつもあり、ゆっくり紹介もしていきたいところであるが、それはまたの機会に。