目盛りメモリーズ(旧One Click Say Yeah 2020)

音楽、映画、その他日常の生活からはみ出たもの、または日常そのもの

Tenniscoatsのさやさん監修CD『Minna Miteru』(Morr Music)

ドイツのレーベルmorr musicよりTenniscoatsSayaさん監修のコンピレーションアルバム『Minna Miteru (A Compilation Of Japanese Indie Music)』をタワレコのオンラインで購入。

www.indienative.com

 

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『Minna Miteru (A Compilation Of Japanese Indie Music)』

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『Minna Miteru (A Compilation Of Japanese Indie Music)』

" Japanese Indie Music"といわれたところで、それが何処を指すのか分からないのは当然のこと。しかし、テニスコーツさやさんの監修でピンとくる方は、その期待を裏切らない参加アーティスト、かつ、ここ数年は個別に作品を追えなくなっている私のようなライトなユーザーにピッタリな作品。

 

 アンデルセン
 yumbo(改めて、単独のアルバムで聴きたい)
などmajikick周辺から、
 Sakana
 ゑでぃまぁこん
という通好みのアーティストまで。全27曲の2枚組のボリューミーな内容。

こう通しで聴くと、コンピとはいえ不思議な統一感、そして音の余白が沢山あって一時期凄く聴いていた懐かしい感じが。もはやambient的とでもいうのか。

 

■ICHIさんも収録

個人的に嬉しいのはICHIさんが入っていること。
我が青春ともいえる名古屋のバンド"のうしんとう"のメンバーでもあり、現在はソロで世界中を駆け巡るミュージシャン。最初にライブを見たときは度肝を抜かれました。10年位前には、好きすぎてライブイベントに出演してもらったりもしました。

年に数回、日本でもライブやることがあるので是非。

www.youtube.com

 

■Cacoyも収録

それと、このコンピにCacoyが収録された、ということ、どうしても書きたかった。
収録曲も当然過去に発表された音源ですが、Cacoyを収録できるというのはテニスコーツの二人ならではないでしょうか。

cacoyが2003年にリリースされた唯一の作品『human is music』を聴くと、「2000年頃ってこんな雰囲気だったよね」と、どこか懐かしい気分になる。それと同時にdj krockさんが亡くなられた2007年頃や、もっと最近になって聴き直したりすると、このアルバムのヤバさが年を重ねるごとに明確になってきたように思います。


エレクトロニカやCLUB MUSICというカテゴリーでは収まりきらない、時代性と普遍性の両方を内包した幸福な音楽。2000年代以降の邦楽ベストアルバムの一つだと思っています。

human is music

human is music

  • アーティスト:cacoy
  • 発売日: 2003/04/10
  • メディア: CD
 

 

■デジタルか、LPか、カセットか

今回のコンピはタワレコのオンラインで購入しました。

CDを購入したのは何か月ぶりだろう。

battlesの新譜を新品同様でUnionで見つけた時以来だから、半年ぶりくらい。それくらいに「CD」を選択する、というのはこの1~2年で極端に減った。

youtube Premium会員のため基本的にはYoutubeYoutube Musicで気になったアーティストをストリーミング。(Youtubeはアンオフィシャルなものも含めて)それでヴァイナルとして持っていたい、となるとLPの値段(相場)を確かめてからタワレコかDiskUnionでLPを買う。

それとはまったく別の流れで、カセットテープも購入する。

購入ルートは

 (1)bandcampで視聴して「欲しい」と思ったのを海外から直接購入。
   ※この行為はエンドレスになってしまうので月に1~2本。

 

 (2)中目黒のWaltz店舗で、レビューだけ見て(たまにその場でかかっているのを聴いて)購入する。
   ※これは音楽の中身を言葉からイメージして買う、というオールドスタイル的な。(※現在Waltzは新型コロナの影響で店舗は休業、WEB SHOPのみ営業中です)

   Waltzは、2か月に1回ペースでだいたい3本くらいをまとめて買う。

 

 (3)時々、DIskUnionやタワレコHMVでカセットを購入することもあるが最近はあまりカセットに力を入れてないぽいので購入は減ってきている。(というか、日本では結局カセットテープリスナーは超ニッチなので売れないのだろう)

 

今回、この作品をCDで買うかLPで買うか、迷いました。結局CDを選んだのは、本作、デジタル配信だけでなくLPで購入してもmp3ダウンロードコード入っていないようなのです。(bandcampにも"No Digital Download!"って書いてあった)

やっぱり、曲、持ち歩きたくなることあるよね、ってことでCDを購入するに至りました。


こういう「一番お得なのはどれか」みたいな選び方、コスパ至上主義的でちょっと自分でも嫌だなぁと思っている....。

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入門書的ではあるがとてもおすすめの作品です!