目盛りメモリーズ(旧One Click Say Yeah 2020)

音楽、映画、その他日常の生活からはみ出たもの、または日常そのもの

2019年 ベストアルバム(洋楽5+more)

 

2020年 明けましておめでとうございます。

 

昨年は転職を契機に、結婚以来の最も変化に富んだ1年となりました。
今年はもっと様々なことを発信していけたらいいですね。諦めずに!

 

とうことで、2016年以来の3年ぶり、2019年洋楽アルバムベスト5です。

 

1. frankie cosmos  『CLOSE IT QUIETLY』digital / cassette

 

SUB POP界のリンドバーグこと(誰も言ってない)フランキー・コスモスの4枚目のアルバム。例えばpitchforkとかでは徐々に点数下がって来てるんですけど、今こそもっと評価されてほしい。bandcampでcassette+Digitalで購入。

1曲が1分〜3分と短く、本当の意味でのPOP(=軽さ)を詰め込んだ4枚目にしてなかなか見たことのない成熟ぶりを感じれる作品。すごく個性的だけどさらっと聴けるのはGreta Kline(グレタ・クライン)の声質も影響してか。

 


Frankie Cosmos - Windows [OFFICIAL VIDEO]

 

 

2. Men I Trust 『Oncle Jazz』digital / cassette

 

2019年の来日にが中止となり、2020年3月に待望の振替来日が控えているMen I Trust。

日本でも人気が出てるっぽい(雰囲気)バンドですが、フジロックとか夏フェス出たわけでもないのに、どういう経緯で日本で人気が出るんですかね。(確か1〜2年前、Youtubeの関連動画でオススメのPVみたいな感じで頻繁に上がってる時期があったので、人気の裏には弛まぬ戦略があったのかもしれません)

比較的MVの多い彼女らの曲を、1曲ごとではなく24曲を通して聴くと、それはそれは素晴らしいことに改めて。私の中ではフランキー・コスモスとMen I Trustはとても近くて、サウンドと歌にコブシが入らないというか、エモらないというか。フランキー・コスモスのバンドサウンド以上にもっとソウルやクラブミュージックっぽい音使いなんですが、流して聴くこともできるしじっくり聴いても良い。そういう今っぽさも感じるサウンド

そしてMen I Trustが本当にすごいのは、bandcampではDigital配信が現時点(2020年1月4日)でもNAME YOUR PRICEっていうこと。

みなさん、NAME YOUR PRICE ですよ!(信じられる?)
こんなものがほぼFreeで聴ける時代て誰が予想したでしょう...?

 


Men I Trust - Seven (※この3人はメンバーではない)

 

 

3.Vagabon『Vagabon』digital / cassette

 

日本でバカボンと言えばもちろん赤塚先生のアレだが、こちらはカメルーン出身ニューヨーク育ちのアーティストの2nd。

たまたまYoutubeで聴いて素晴らしかったのでDigital+cassetteで購入。

まだUSインディー?界隈でしか認知されていないようですが、そのうちBEYONCEとかレディーガガレベルになってもおかしくないと思うのですが。

 


Vagabon - Water Me Down (Official Video)

 

 

4. YVES JARVIS 『THE SAME BUT BY DIFFERENT MEANS』(Vinyl

 

上位3つが女性Vocalということからもわかる通り、もうね、おっさんの声とか聴きたくないの朝の通勤から。

けれどYVES JARVISなら許せる!というかfeedbackノイズ系の音使いの丁寧さに度肝を抜かれた!BON IVERより私はこの方が好き!

 


Yves Jarvis - "Fruits of Disillusion"

 

 

5. King Gizzard & The Lizard Wizard 『Fishing For Fishies』(streaming)

 

彼らが変態音楽集団ということも知らずに、カントリーとオルタナのミクスチャー?みたいな、つかみどころのないこのアルバムを気に入って繰り返し聴いてたのですが何とフジロックに来日するっていうし、当日のライブ配信みたらとんでもなぶっ飛んだオルタナ・サイケ・バンドでかっこよかったので、短期間でめちゃいいバンドを発見!というカタルシスを経験させていただきました。

すでに15枚アルバムをリリースしてて、でもこんなバンド全然知らなかった...。2019年だけでも2枚アルバムをリリースしており、作品ごとにかなり雰囲気が異なるみたいでつかみどころのなさがまた。

 


King Gizzard & The Lizard Wizard - Fishing For Fishies (Official Video)

 

 

【次点】

Big Thief『U.F.O.F』

Mac Demarco 『Here Comes The Cowboy』

Zoorumpug『Ruby

Angelo De Augustine 『Tomb』

RHYE『Spirit』
 
 
【総評】
今年はyoutube music (premium)を契約したことにより滞っていた探究心に火がつき、個人的にはこの4,5年で最も多く最新の音楽を聴くことができました。
 
Youtubeやbandcampのストリーミングで聴いて良かったアーティストを、タワレコかユニオンで レコード購入、またはBandcampでカセットをWEB購入、時々単品でWaltzでカセットを購入。もちろん、何も買わずにそのままストリーミングし続ける、ということも多くあった。
 
カセットを集めている身となると最早bandcampでそのままポチるのが一番確実であるし、海外から発送でも2〜3週間待つことになるが、同時にデジタル音源を手に入れることができるのでbandcampは気長に待つことができる。
 
これでレコードショップに「売れ行きが下がっている」と言われてもこれ以上の手軽さ、満足度を得ることが果たしてリアル店舗にできるのか。
唯一中目黒のWaltzだけが「お店に行く意義」を与えてくれている数少ないリアル店舗なのですが、大手レコードショップにもその「店に行く根拠」つまり新しい価値、を生み出して、レコードショップに人を呼び戻してほしいです。(リリースイベントだけではなく)