目盛りメモリーズ(旧One Click Say Yeah 2020)

音楽、映画、その他日常の生活からはみ出たもの、または日常そのもの

ライフイズミュージック at 二万電圧 2013.04.20

最近は仕事の都合上、平日にライブをすることはおろか、見に行くことも不可能な状態ですが、それが当たり前になってかえって「ライブを見る」という行為との距離感が生まれて、本当に何が面白くて何が面白くないのか、ということを素直に受け入れることが出来るようになりました。

昨日見に行ったイベントは初めて自分のバンドを地方に呼んでくれたand youngや、共演こそ少ないものの個人的に交流の多いHOMMヨなど、知っている顔ばかりだったし、相対的な評価は難しいかもしれないけど、それにしても意義のあるライブイベントだったと思う。
全てのバンドを書けないことをお許しください。

 

空間現代

BASSの古谷野君に直接伝えた話を文字おこしするような形になりますが、多分2年ぶり位に見た空間現代がこの日、とりわけ素晴らしかった。
何が変わったのだろうと考えると、おそらくBassとDrumのグルーヴかなと思う。どう考えたってスタジオで何回も繰り返して「頭で作りこむ」音楽であることは明白なのに、ここまでフィジカルに演奏できるのは希少な存在。
特にこのバンドのドラマーのスネアを入れる拍のセンスは抜群。つーか、中盤の曲とか、スネアしか叩いてない。しかも全力。勿論空間現代の音楽は殆どといっていいほどカオスティックにはならないから、そのスネアの一音一音の気持ちよさといったら。

テクノとかデジタルミュージックって何回か聴いているとそれを分解して聴いたりして、「あ、右側からこんな音出てたんだ」とか気がついてはしゃいだりしたこと、皆さんあると思うのですが、その「分解作業」をライブで実演してくれる感じ。音楽の中でもとりわけ「音」好きな皆さんには是非お勧めです。楽しいです。

ただ、その「楽しい」という印象をなかなか共有しづらいのがこのバンドの悩ましいところ。HEADSというネームバリューも後押しして、下手すると「頭がいい人たちが考え込みすぎてすぎておかしくなっちゃった音楽」のように感じる人もいるかもしれないです。もっとシンプルに面白音楽として捉えると見え方変わるかもしれません。まあ、別に自分には関係ないですが!


空間現代 "空間現代2" / kukangendai "kukangendai2 ...

 

アゴーレーカルキン

 

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さて、前回のライブもこのブログで紹介しましたが、今日の「音楽寄り」なライブもまた最高だったアゴレーカルキン。個人的にはもはや向かうところ敵なしに思えてきました。

今日はとにかく笑った。文字とおりの爆笑。ロックのライブで、爆笑なんてなかなかないです。爆笑しすぎて感動する、そういったカタルシスがこの日は有りました。

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(photo by すいみん @suimingirl

あとこれはクラモトイッセイを論ずるときに常に書いてますが、歌詞の中でこれほど具体的なストーリーを提示して、それを共有させる言葉選びのチョイスはもはや界隈では右に出るものは居ないのではないでしょうか。
この日のライブでもクラモトイッセイはマイク3本を使って一人3役を実演。DRUMのタシロ氏も今日は饒舌だったため実質4人が喋っているのですが、中盤ではクラモト側が演ずる「タシロ」と、実際のタシロ氏の声が重なり、ステージに2人の「タシロ」が存在するという奇想天外なSFスペクタルも展開。

そして過去には何度かあった「終盤の右肩下がり」感もなくフロアが最高潮の状態でライブの幕は閉じられました。引き際のスキルも、上がってる!

その引き際の写真。

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(photo by たっち @to00uch)

ライブで最後どうしたらこうなるの?