VAPORWAVEをバイナルで聴いてみる
珍しくVAPORWAVEの作品がLPで再発されていたので、diskUNIONのWEBから取り置きで購入。
この独特のヴィジュアル群も何とも言えないです。不安を煽ります....。
2016年リリース時はこんな感じのジャケットだったので、だいぶ変わりました。
実際、bandcampを通してさらっと聴いていたので、あえてバイナルで買ってまで聴く必要があるかね?と自問し続けていたのですが、結果、買って大満足です。
まず、 VEKTROIDさんの作品って、むちゃくちゃ音がいいんですよね。
それは『Floral Shoppe』でも音のmixというか、傑作といわれている理由の一つに、vaporwaveらしからぬ”抜けの良さ"があると思ってます。
『SLEEPLINE』を改めてLPで聴き直してみると、チョップド&スクリュードによるあの独特の低音の心地よさが際立って、よりambient感が強調されているように感じます。
というより、LPの音のレンジのおかげで元々のこの作品群のもつ酩酊感にドップリ浸れる、といった方が正しいかもしれません。
単純に「CM切り貼りして、ピッチ遅くしました!」ではない、ちゃんと1つの作品であることがバイナルだとよりわかります。
そして、さらに、VEKTROIDさんの作品は、何というか、品がある??
けっこう1分〜2分でサクサク曲が変わっていくのもvaporwaveの特徴ですが、結構じっくりいくんですよね。これが、心地よい。
Macintosh Plusの『Floral Shoppe』がまぐれでも何でもなかったのが、NEW DREAMS LTD.を聴いているとよくわかります。
MACINTOSH PLUS - FLORAL SHOPPE - 10 Untitled
あとは、33回転で標準なんですが、45回転にすると、ピッチ下げる前の「原曲」に近い形も少し聴けるので、これはLP特有の楽しみ方ですね。
そんなかんじで、ノリで買ってしまったわりには非常に満足しました。
「VAPORWAVEは死んだ」なんて言われてますが、このサウンドに浸りたくなるタイミングが節目節目に訪れます。
結構WEBだといまだにカセットテープとかもすぐに完売しているので、今も根強いファンがいまだにいることは想像できます。
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