目盛りメモリーズ(旧One Click Say Yeah 2020)

音楽、映画、その他日常の生活からはみ出たもの、または日常そのもの

フォルムカメラで2017年を振り返る1

今年もよろしくお願いします。

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何がキッカケだったのかもはや忘れてしまったけれど、2017年におとずれた「フィルムカメラを使って写真を撮る」という行為は私自身に非常によい効果を与えたと思ってます。

撮ってみて感じたのは、スマホで写真を撮ることと、フォルムカメラで写真をとることは根本的に異なる行為であるということ。

「どんな写真がとれたか ワクワクドキドキがフィルムカメラの醍醐味」
若者にカメラの魅力を伝えるときによく書かれている言葉。なるほど確かに。でもそんなワクワクドキドキに1枚13円(36枚撮りフォルム500円を1枚あたり)かけてやるのはたいそう贅沢な遊び。そもそも「撮れていないかもしれない」「すぐに確認できない」というリスクを考えると、友達との記念写真とかは不向きですよねむしろ。

プロのカメラマンでない人が、フィルムカメラで楽しむことが出来るのは、そのギャンブルっぽい行為にゾクゾクできるかにかかっていると(現時点では)考えているので、誰かと共有するため=記録のための写真とは別の、やはり"行為"そのものに価値があるのかなと感じています。1回シャッター押して13円で、それを現像するのに40円ですから。

そしてシャッターを切られた瞬間の画像は、スマホのデータとは別の過程を経て保存されます。私は今の所プリントアウト+データ化をしているので、パソコンと紙のアルバムに必然的にしまっております。データ化した画像は当然ながら「スマホでとった」画像データと同じフォルダに格納することもできますし、スマホで撮った画像は色調補正してさらにプリントすることで、フィルム撮影の写真と「近しいものにする」ことも可能だと思います。可能ですが、多分フィルムで撮った人はみなさんパソコン上でも「別のフォルダ」に格納しますよねきっと。

 

それは色調が異なるというのが当然ながらありますが、スマホの撮影という極めて0円に近い行為と、お金をかけて写真を撮っているという行為を私は比較し、結果的に自動的に特別な行為に繰り上がって、さらに現像という行為にも時間とお金がかかっていることで、自ら選んで、フィルムカメラで撮った写真を、特別なものとしてその存在を格納しているのではないでしょうか。

それはもはや誰かの評価や価値観とは無縁の存在意義(というよりも、他者がこれを評価するとなるというのは別の論点のため)があり、結局これらは一体何のために存在しているのか、という考え方よりも先行して行為そのものがとても重要であり、我々は案外考え方なんかは実は後付けで、行為によって物事は規定されていくんじゃないか、なんてんことを考えたりするんです2018。


そう思うと、私の考えていた「音楽活動」における記録することの”行為”そのものの重要性に極めて話が似てきて、写真をとる行為も音楽も、おそらく私にとっての共通点が沢山あるのだと思う。

過去に私が「記録することの”行為”」について論文か何かを書いたことがあったかどうか考えてみたけど、当然ながらそんなもの書いているはずもなく、頭の中で幾度となく巡らした思考の断片があたかも既成の事実であるような錯覚を持ってしまったことを深くお詫び申し上げます。

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自分もガンガン撮りました。フィルムカメラでの自撮りはかなり気持ちを大きくもたないと街中で撮れないので、後半やや枚数減りました。2018年はもっと頑張ってみようと思う。

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あとは外人を多く撮りました。インバウンド外国人は自分たちも写真をとりまくっているので撮られることに抵抗がない(と勝手に思っている)

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使用したカメラは主にCANONのAutoboy。手前がminiTという今では生産されない二焦点カメラ。奥がAutoboy2といういわゆるオートコンパクトカメラの名器。だけれど頑張って探せば完動品でも3,000円程度で手に入るので、まさに私のようなにわかの初心者にはもってこい。

高いカメラ高いフィルムで枚数渋るより、安いカメラ安いフィルムでガンガン撮ったほうが良いと思います。

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この後、コンパクトカメラでもう1機種買って2017年の後半はそちらがメインになりました。パート2に続く。

 

私の写真はlomographyに何の目的もなく定期的に更新しておりますので、よかったらみてください。

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